こんにちは、NKです☆
今日はステレオ、モノラルのことで、特に自宅録音で声を録ったデータについて書きたいと思います。
歌ってみたや、ボイスドラマ、同人などの製作で声の録音をする方が増えてると思います。
共同製作になってくると、自分の録った声を編集の人に送ったりすることも多いですよね。
もちろん自分で全部編集しちゃう人も多いはずですが。
それで私の場合、データを貰って編集に回ることも多いので、たまにある話なのですが、
わざわざ声のデータをステレオにして送って下さる方がいます。
もちろん中身の声データは未加工ものなのに、です。
「なんでステレオにしたの?」
「え、ステレオの方が高音質だと思って。せっかく編集して頂くので綺麗なものをお送りしようと思いました!」
と言われます^^;
「マイクは1本で録ってるよね?」
「はい!1本です。そのときはモノラルですけど、データとして書き出すときにステレオにしています!」
という感じです。
実は、モノラルで録った音質は何も加工しない限り、モノラルでしかありません。
書き出しの時にステレオにしても、モノラルの音源を1本を2本に重複させただけで、データが大きくなり重くなりますが、その中身が綺麗にはなっていません。
ステレオが高音質ってイメージ
そもそも何でステレオが高音質なイメージなのか考えてみました。
実際、市販されてる楽曲は全部ステレオ仕様だし、左右違う音が聞こえるのでステレオなんです。
スピーカーで言うと、ステレオが両方から聞こえて、モノラルが片方だけ聞こえるってイメージでしょうか。
私の子供の頃はまだ、カセットテープがあったので、これがモノラルので低音質なイメージもあるのかな、なんて思います。
(実際は新品のテープは奥行があってすごく良いな音なんですよ!)
ただ、声とか楽器を録音・レコーディングする人からすると、録った音源がモノラルかステレオかと、
再生する機械のスピーカーなどがモノラルかステレオか、はまた違う話になってきます。
そこの部分も勘違いされる原因かな、って思いました^^;
スピーカーやヘッドホン、もちろんイヤホンでも良いのですが、右と左の2つから聞こえてきますよね。
こういうスタイルも“ステレオ”もしくは“ステレオ対応”と言います。
でもこの両方から聞こえる=ステレオって意味だけではありません。
あくまで、スピーカーやヘッドホンの仕様がステレオ(右と左から聞こえる)なだけです。
では、声を録音する時の状況は、マイク1本ですよね。
ここではオーケストラの録音や、楽器の演奏で2本のマイクを使用してステレオにするって方法は無視します。
声を1本のマイクで録ると、普通はモノラルになります。
この1本のマイクで録ったモノラルの音を、左右ステレオで聞けるスピーカーで聞けるということになります。
なので自宅で声優や歌い手で録音する場合、多分1本のマイクで録ると思うのですが、加工する前はモノラルのままで大丈夫です^^
モノラルと言う、音の塊1個。と考えてみれば良いですね。
加工した後にステレオにするという意味は
声優さんだと例えば、ボイスドラマ。
AさんとBさんが話をしているシーンで、Aさんが少し右寄り、Bさんが少し左寄りで対話しているように聞かせたいとします。
それぞれモノラルで録った音を、編集ソフトで音の位置付けをしていくことが出来ます。
これで完成させたいとき、初めてステレオで書き出す意味が出てくるんですよね。
これでAさんとBさんが右と左で話ているような音声が、“ステレオ対応”のスピーカーやヘッドホンで聞くことが出来ます。
また歌の場合だと、メインボーカルは真ん中で良いならそのまま加工を。
でも別録りしたコーラスを左右から聞こえるようにしたいと思ったら、これも編集ソフトで変えていきます。
こちらも同じく、書き出すときにステレオにするとコーラスが綺麗に左右に分かれて聞こえるようになりますが、
モノラル出力してしまうと、左右に分かれては聞こえません。
考え方として、ステレオ=音が良いって意味では無いです。
右と左に音が分かれてそれぞれ聞こえるって感じですね。
なので、少しでも自宅録音で音を綺麗にしたい人は、
空調を切る、雑音のうるさいところでの録音を避けるなど気にした方が良いですね。
あとは、機材の善し悪し、接続の仕方、設定も多いにあります。
最近流行りのダミーヘッドなどのバイノーラル録音とかは別ですけどね。
私は声優じゃないし、結構お値段高いので、多分関わることは無さそうですが^^;
以上、自宅録音でマイク1本使う声の収録なら、モノラルで十分なんだよ!
最後完成時に、ステレオにして書き出したら良いんだよ!
ってお話でした。