こんにちは、NKです☆
オーディションを受けたら「君は才能あるよ!うちでデビューしてみないか!」と言われて、話が進んでいくうちに数十万の請求された。
しかもその事務所でプロでデビューした人は無し、事務所の実態もよく分からない・・・って話はたまに聞きますね。
私もこういう似たような話で、やらかしてしまったことが一度あります(泣)
その時の話を書こうと思います。
私のときは会社の事務所も一応あるし、活動してるアーティストもいるし、契約書もあり、説得ある説明を受けてしまいました。
ほんと今でも思い出すと、馬鹿だったな~と思います。
私みたいな馬鹿にならないように、これから芸能関係目指す方には注意してもらいたいものです。
ああいう詐欺師ってこれからもずっと人を騙すんだろうな、とか考えると怒りみたいなものが消えないですね。
ちなみに私の消えちゃったお金の金額を先に書きますね。
合計で53万円です。
高いですよね。。でも、もっと高額取られた方も多いんじゃないでしょうか。
私が最後警察に届けたときにはすでに2件程、同じ音楽レーベルの相談があったそうです。
その方々のお話は直接聞けないので、いくら程だったのか分かりませんが。
弁護士や警察に相談したときの資料として、当時のやりとりの詳細メールをコピーしてまとめたもの、未だに残ってるので細かいことも思い出せそうです。
ちなみに社名や人名は一応伏せておこうかと思っています。
私から見ると完全加害者でも、結局被害者なのかどっちか分からない人もいっぱい出てきますので。
そしてやたら長いので、3ページに分けて載せていきたいと思います。
興味のある方は最後までお付き合い下さいませ。
Contents
詐欺グループと出会ってしまったきっかけ
サイトは確かなことが言えないので伏せますが、いつも使ってるような募集系の掲示板だったと思います。
いつも私が見つけては応募しているような、仮歌の案件募集がありました。
“仮歌”自体何?って方はこちらへ
普段と同じように、問い合わせてみることに。
その会社は東京のN社ということで。
すると返信内容は以下とのこと。
・1曲当たり2000円~5000円のギャラ
・会社に仮歌登録してる中から声質やジャンルで曲に合わせて仕事を振り分ける
・東京の本社に一度来てもらいたい
そのときは何も考えずに仮歌登録系の事務所だろうと思ったのですが、私の住まいは関西。
仮歌で東京に行くのは不可能だと、それを伝えました。
するとその返信で
・京都にも仲良くさせてもらってる音楽事務所(H社)があって、そこでも仮歌募集してるので、そこに直接連絡してください。
そのときN社の紹介だと言ってもらえたら分かるようにしておきます、とのことでした。
ついに詐欺グループと接触してしまった日
後日、京都のH社にメールや電話で連絡したところ、面接に来て欲しいとのことになりました。
このとき連絡が取れたのは、H社の社長喜田さん(仮名)。
仮歌で面接か、、、とも思ったのですが、京都で行ける場所なので行くことにしました。
社長喜田さんは東京に出張中なので、京都のスタッフが対応してくれるとのことでした。
音楽事務所のある最寄り駅に着いてから電話すると、そのスタッフが道案内してくれます。
ビルの下までお迎えに来てくれましたが、容姿がやんちゃそうな感じで驚きました。
どうやらスタッフ自身もミュージシャンだそう。ラップをしてると言われて納得です。
名前は山口さん(仮名)にしておきましょう。
場所は京都のとある地下鉄駅から、徒歩1分の好立地にある事務所でした。
弱小プロダクションって、レンタルオフィスに住所だけで面接はカフェだったり、レンタルスタジオだったり、すっごくショボイ立地に事務所があったりします。
しかしここは、なかなかのビルの中にオフィス。もちろんそんなに広いスペースの事務所では無いですし、ワンルームと言った感じ。
とは言っても初めて通されたところは、共有スペースの6畳くらいのお部屋だったのですけどね。
ビルに入ってる会社ならレンタル出来るっていう部屋なので、こういうのもレンタルオフィスというのかもしれません。
面接。
とりあえずエントリーシートは書いた気がします。
その間にデモテープを聴きにスタッフ山口さんは他の部屋に。
しばらくして戻ってこられた後、お話はこういうことに。
山口さん「仮歌はNKさん(私)の自宅の環境で十分なのでお願いします!
それと、CDとか出してアーティスト活動する気は無いんですか?
勿体ないですよ!」
私「過去にCD-Rでネット販売とかならしたことがあるんです。
CDショップに流通させるような活動も今後してみたいとは思ってるのですが、なかなか売りさばくとなるとライブ活動とか充実させないといけないし、大変なのでな手出しできずにいます。」
と言うような内容で返事しました。
その後、どういうお話だったか具体的には覚えてないですが、とにかく事務所なのでそういうサポートが出来ます!という事でした。
でもそのとき私自身、仕事があまり無かったので、所持金も無いから考えると一旦持ち帰ることにしました。
もしも、所属してアーティスト活動するとなると、所属登録費に3万円とのことです。
この中に写真撮影費も含まれます。
正直、私は焦っていた。この心境が騙される原因
歌の活動ではぼちぼち企画に参加させてもらったり、小さなお仕事させてもらったりとしてたのですが、芽が出ず。
しっかりライブ活動して注目集める方法が一番だよね~って、薄々感じてました。
市販されてるようなCD作るのはそんな難しいことじゃないけど、ライブを一つ一つこなすのも体力の問題がちょっとあって、 CDをショップに並べてもらったり、雑誌に載せたりなんて営業は大変すぎて一人ではさすがに・・・
という考えがあったんですよね。当時の私には。
こういう時って判断ミスします。
本来、危険をキャッチする能力って、ある程度人には備わってると思うんですが、焦ってるときって働かなかったかもって、今はすごく思います。
結局、所属することにしちゃいました。
確か、3万持って行った気がします。
しっかり領収証も頂きました。
所属契約書が1枚、プロフィール作成申込書が1枚ありました。
その後、「前話ししてたCD制作のことだけど・・・」と。
要はCDプレス1000枚契約で、あとは自力で売らないといけないけど、サポートはするという感じです。
インディーズの世界ではまぁまぁ、こんな感じかなってお話ですよね。
ただ、金額が50万円、全額前払い。
都度払いだと、アーティストが途中でお金払えなくなったから辞める、とかそういうのを防ぐ為と言われると説得力もありましたね。
CDだけ作っちゃったじゃん、フライヤーもコピーしちゃったじゃん、とかなっても商品の特性上、本人がいないと商売成り立たないですからね。
値段も自分で全部CD制作したら、50万もかからない※の知ってます。
でも私が不安に思っていた、営業の部分、会社がバックに立ってるとやりやすいから、と説明されて納得してしまいました。
少し多めに払っても所謂“サービス”に当たる部分の恩恵を受けれるなら、やってみようと思いました。
※ちなみにプレスCDの一般的なお値段については1000枚程度だと10万~20万くらいです。
業者の料金プラン、海外でするか日本でするか、印刷の種類、歌詞カードに当たる紙のコピー枚数等でも変わります。
歌詞カードの紙代が意外と高くて、ページ数で値段が変わってくることが多いようです。
この決断の間、社長喜田さんとも会ってお話しましたね。
高い買い物になるので(今となればただ詐欺られただけ)よく考えて、数日後に会社名義の銀行に振込みました。
振込の限度額を超えてたので、2回に分けて振込みましたね。
事務所の実績
あーあ、詐欺られた。と、ここまで読んでる方はそうお思いでしょう。
でもね、事務所でしっかり活動出来てるインディーズアーティストは実は結構いるんです。
京都の方でもすでにCD制作済で、それを販売しながらライブ活動してるユニットもいましたし、彼らはネットでの楽曲販売も事務所が手続きしてくれていたようです。
もちろん他の数組も同様。
東京の方の事務所でも別に立ち上げていたらしく、そこではもっと多くのアーティストが活動されてました。
もちろん、インディーズなので、一般的に知られてるアーティストはいませんが。
フライヤーやポスター等も作ってもらえてる人もいて、一部は京都の事務所にも貼ってあったんですよね。
ここまで書くと、私の場合ってただの経営不振では・・・?とも思われるかもしれません。
でもどんどん、何だかおかしくなってくるので、私は詐欺だったと確信することになるのです。
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